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夏は夜

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夏は夜
月の頃はさらなり
闇もなほ
蛍の多く飛びちがひたる
まただだひとつふたつなど
仄かに光りてゆくもおかし
雨など降るもおかし

出典は、清少納言「枕草子」。今とは、ずいぶんと趣が違う夏に関する記述である。今では、 LEDで夜も明るく、蛍は殆ど見かけなくなり、雨が降ればゲリラ豪雨だ。

まあ、取りあえず、夏は夜、小説でも読んで熱帯夜を過ごすことにしよう。最適なのは、西村京太郎の十津川警部シリーズの短編。導入は面白く引きつけるし、ストーリー展開も早く、単純明快なのが良い。
今日は、「十津川警部捜査行」の【カシオペアスイートの客】で、表題の他3篇が収録されている短編集を読むつもりだ。