検事の死命

秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)とは、

  1. 秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の厳しさのことで、刑罰・権威などが極めてきびしく、また厳かであることのたとえ。
  2. 日本における検察官記章(バッジ)のデザインに対する呼称

柚月裕子作の「検事の死命」は、4つの短編からなる検事・佐方貞人シリーズの第3弾。その中の「死命を決する」に、次のような文言がある。

秋霜烈日を与えられている俺たちが、権力に屈したらどうなる。世の中は、いったい何を信じればいい。

2014-12-12 11.54.23

佐方貞人の生き様は、この言葉に凝縮されている。この生き様に乾杯!

柚月裕子の作品は、たまたま読んだ「最後の証人」で虜になり、これで出版されている書物は全て読んだことになるが、新作はいつ出版されるのだろうか。

女性の推理小説作家では、夏樹静子の作品は良く読んだ。夏樹静子がストーリー性を重視しているのに対して、柚月裕子は人間を描写することに重点が置かれている。しかし、いずれも最後までワクワクさせてくれて、一気に読んでしまう点は共通している。

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