神戸市立西図書館に行ったとき、人気本コーナーに「最後の証人」という本があった。帯にあった「驚愕のラストが待ち受ける傑作ミステリー」という文につられて借りることにした。作者は「柚月裕子」、2010年5月24日第1刷発行のミステリーで宝島社から発行されている。
この作者に関しては全く知らなかったが、読んでいくにつれて、どんどん引き込まれて、一気に読み終えた。久しぶりに、ワクワクしながら読めたミステリーで、「驚愕のラスト」というのは本当だった。被害者と被告人が実は・・・という展開は秀逸。読み終えて、なるほどそういうことか、と思わされる。
作家・柚月裕子は、『臨床真理』で宝島社主催の第7回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞を受賞しデビューしたあと、「最後の証人」を書き、主人公の弁護士・佐方貞人を登場させ、第2弾が「検事の本懐」(2011年)、第3弾「検事の死命」(2013年)と続くが、検事の本懐」で第15回大藪春彦賞を受賞している。
「最後の証人」は、上川隆也主演で、この冬にTV朝日系でドラマスペシャルとして放送されるようだ。検事役は松下由樹、佐方の助手役は倉科カナで、脇を固めるのは大杉漣、伊武 雅刀、平田満など、イメージとピッタリと合う配役になっているように思う。