柚月裕子の「最後の証人」を読んでから、柚月裕子にはまっている。次に読んだのが、デビュー作となった「臨床真理」という、第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した2008年の作品。
女性臨床心理士が、本当の声が色で見えるという特殊能力をもった青年の身の回りで起きた事件の真相に迫るサスペンスで、やや底が浅く、予想通りの結末ではあったが、それでもストーリー展開が良くて、一気に読み上げてしまう魅力はあった。
そして、3つ目の本が「検事の本懐」。
これは、「最後の証人」のあとに出版されているが「最後の証人」の主人公である弁護士・佐方貞人の弁護士になる前の検事時代を描いた5つからなる短編集。
- 樹を見る
- 罪を押す
- 恩を返す
- 拳を握る
- 本懐を知る
いずれも、人間・佐方貞人の生き様がよく出ていて、かっこよくはないが魅力的に描かれている。
柚月裕子で検索をして、「しあわせなミステリー」という本がを借りたが、「心を掬う」という佐方貞人シリーズの短編が含まれてた。
佐方貞人シリーズの最新作は「検事の死名」(2013年9月)で、これは予約中でまだ手元にはない。