今年度のセンター試験の「数学ⅡB」の問題が難しかったというニュースを見たので、平均点を調べてみたら、39.28点だった。さすがに低い平均点になっていたので、これでは受験生は大変だっただろうと思う。しかし、旧課程の数学ⅡBの平均点は、49.8点なので、例年に比べて少し難しかった程度だ。新旧の問題は、選択問題の一部が異なるだけで、ほとんど同じであることを考えると、さすが浪人生は良く出来る、というか、現役生の不出来が目立つような気がする。
そこで、実際に問題を解いてみることにした。今や、問題は各予備校がホームページ上で掲載しているので、手に入れるのは容易だ。数学の問題を解くというのは、3年ぶりになるので、楽しみながら解いていったが…結果は、
問題の読み違いをしたミスによる4点を失って、96点。出来にはまあホッとしているし、どの問題も思ったほど難しいものはなかったのだが、ただこれを60分で解くのは量的にしんどいなあと感じた。実際、時間を計っていたが、ゆっくり解いていたこともあり、70分を要した。
数学は、途中の過程や考え方などが重視されるべきで、その意味では、マークシート方式のセンター試験は数学にはそぐわないと、ずっと感じていたし、今回実際に解いてみてもそう思う。最小値を求めるのに、相加相乗の関係を利用せよというヒントを見て、あきれてしまった。
昨年12月、「センター試験」廃止を中央教育審議会が答申した。2020年から新しい方式になるとのことなので、期待したい。