この4月から始まったTVドラマ「ようこそ、わが家へ」は、原作が、あの半沢直樹を書いた池井戸潤ということで、最初から視聴している。主人公を演じるのは嵐の相葉雅紀で、父:寺尾聡、母:南果歩、妹:有村架純、さらに竹中直人、沢尻エリカという個性的で魅力的な俳優が脇を固めていることもあり、毎週楽しみに見ている。
平凡で平和な家族が、ふとしたことからストーカーに狙われていくという展開であるが、このストーカー「名無しさん」が、いったい何者なのか、TVでは展開が遅くて、気になって、名無しさんの正体を知りたいために、久しぶりに電子書籍で購入してしまった。
原作では、父が名無しさんの被害にあうきっかけをつくっていたり、TVで沢尻エリカ演じる人物は登場しないなどいくつかの違いはあるが、ほぼ忠実に再現されていて、あいかわらずストーリー展開はテンポよく、一気に読み終えた。
現在の情報化社会が、「無責任で、感情的な匿名の世界」であり、それは、誰もがどこの誰だか分からない名無しさんたちの世界であることを感じさせてくれた。