「ラムネ温泉館」と提携しているということで、2日目の長湯温泉では大丸旅館に宿泊。 ホームページによると、大正6年(1917年)創業で、与謝野鉄幹・晶子、大仏次郎らも愛用されたとのことで、現在の女将は5代目という約100年の歴史をもつ老舗旅館。部屋から前を流れる芹川を眺める風景は風情がある。 到着後、お目当ての炭酸泉「ラムネ温泉館」へ。 ここの炭酸泉は、温度32℃と42℃の2つがあり、交互に入るのが良いとのこと。まず32℃の露天風呂へ入ったが、やや冷たく感じたのは最初だけで、あとはどんどん体にまつわる炭酸泉の泡が気持ちよく、また熱くないので長時間入ってものぼせることはない。先に入っていた人と話をしたら、2時間は入ると聞いて驚いた。結局、32℃の炭酸泉には40分ほど入って、42℃の炭酸泉に20分ほど入った。 ここの炭酸泉は飲用もできて、ラムネ温泉飲泉所があった。そこには、「温泉を飲むのは、野菜を食べるののと同じだ」と書かれていたので、飲んでみたが、淡い炭酸の味がした。意外と飲める! 大丸旅館には、勿論内湯もあり、当然源泉かけ流し。こちらの方は、食後と翌朝に入ったが、露天風呂になっていて、前の芹川を眺めることができる。天気が悪くて、夜空の星を眺めることは出来なかったのは残念。ちなみに、長湯温泉は九州で初めての「源泉かけ流し」を宣言した温泉地である。 夕食は、個室で、仲居さんが順番に運んでくれて簡単な説明をしてくれるのは嬉しかった。料理は上品で美味。料理の盛り付けやまた器もなかなか凝っていた。 井伏鱒二の書いた掛軸が飾られており、この旅館の歴史を感じさせてくれる。 この大丸旅館、申し分なかったが、「ラムネ温泉館」には1回しか行けなかったのが心残りだ。 九酔渓温泉といい、この長湯温泉といい、行くまではほとんど知らない温泉地であったが、いずれも満足の出来る温泉だった。大分県が温泉県というのも頷ける。
長湯温泉「大丸旅館」
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