昨日、親友が亡くなった。先月、お母さんが88歳で亡くなり、まるで後を追うように。
中学1年からの付き合いなので、50年来の親友だった。
初めて、旅行に行ったのが「こいつ」とだった。大学入学前の3月。九州だった。高千穂峡や阿蘇、そいて夕陽に映えた開聞岳の美しさは今でも鮮明に記憶に残っている。
高校は同じだが、大学は違った。しかし、大学生の自由気ままさも手伝い、広島に、よく遊びにきた。お金がなくて、食べるものもなく、ひもじい思いをしていたときに、遊びに来てくれたときは、神様に見えた。そのときに、奢ってもらった酔心の釜めし、本当に美味かった・・・。
また、広島で広電の車掌のバイトをしていたとき、偶然にも。「こいつ」が乗ってきたことがあって、さすがにこれには驚いた。運命だな、と思った。
お互いに就職してからも、親友として一緒に遊んだり、飲んだり、騒いだり・・・。結婚式は、お互いに司会を務めた。結婚してから、「あいつ」は大きな不幸があったが、それも乗り越えた立派な奴だ。
最近では、神鍋にカニを食べに行ったり、大分に温泉旅行、山陰・広島の露天風呂など、思えば、いつも「あいつ」の運転する車だった。このまえ、5月末に京都に遊びに行ったときも運転手をしてくれ、嵐山を散策し、ランチをした。次回は、秋に湯豆腐を食べに行こうぜ、といっていたのに・・・
今月の初めから、体調を崩し、入院をしていて、7月19日午前4時33分永眠。
昨日、ご遺体と対面した。安らかで、眠っているような顔をみて、涙がでた。
今日がお通や、明日が告別式。最後のお別れをしようと思う。
享年63歳。
合掌・・・